【小泉一真.net】とは

職員・組織の意識改革を目指して、実名を明かし、情報公開請求とブログで戦ってきた、長野県庁元小役人・小泉一真(こいずみかずま)。平成23年5月16日、長野県庁「卒業」。民間人の彼に、何ができるか-「俺の体を斬ってみろ。シナノ・オレンジの血が流れてる」


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2010年12月8日水曜日

長野県庁砂防課さん、ごめんなさい

(前回までの粗筋)---------------------------------------------
長野県行政について、質問すると、5日で回答が。ホムペで公開され、過去の質問/回答の検索もできる。行政への住民参加としても、行政の説明責任の果たし方としても、とてもナイスな制度が、長野県庁の目安箱

しかし、どんなに優れた制度も、役人の運用次第でパー。担当の広報課は、質問/回答を検閲、公表の際に伏字に。理由は、プライバシー保護。でも、なんで、工事担当の出先機関名とかまで、伏字にする必要があるの?

つーわけで、伏字が、本とに法令上公開が不適当な情報なのかどうか、情報公開請求した小職。結果、ほとんど全ての伏字が公開されちゃった
プライバシー保護が理由なら、情報公開もできないはずだが。

結局、保護しようとしていたのは、プライバシーではなく...
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小職は、砂防課をはじめとして、建設部諸課に対して、詫びたい。というのは、問題の検閲は、質問の対象となった工事に責任を持つ課と、広報課が、共同して行ったものではないかと、小職はみていたからだ。
いや違う。伏字とするのを主導したのが、建設部。広報課は、それを見逃しただけではないかとまで、疑っていた。

疑って申し訳なかった。全く逆で、建設部の原稿を、検閲し、伏字としたのは、広報課の仕業であった。

例を示そう。
再び、砂防課が回答した「急傾斜地崩壊対策事業について」(2010年4月5日受付け)

4/5 広報課: 受付け。砂防課に回答を指示。



4/12 砂防課: 質問者あてに、直接回答。一方で広報課あてに報告。この時点では、まだ検閲はない。


5/12 広報課: 砂防課あてに、ホームページ公表原稿の確認を指示。この時点で、既に、広報課による検閲が行われている。






(日時不詳) 砂防課: 広報課による検閲案を確認した旨の回答。



砂防課は、仕事振りは、きちんとしたものだ。工事の遅れについて、入札不調という事情があることを、過不足なく説明したうえで、測量の際の民有地立ち入りについて、不手際があったことを認め、謝罪している。事業、地籍、担当建設事務所の名前も、出している。逃げも隠れもしない。
このような態度は、住民との交渉の最前線に立つ建設部としてみれば、当然のことなのだろう。こうでなければ、住民の信頼は得られないし、工事は進まないのだ。

一方で、広報課の仕事振りは、こうだ。

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こんな質問来たからー。君ら建設部で、メールで回答しておいてー。いちおー、俺ら広報課にもCCでちょーだいー。何かあったとき、「知らない」じゃ、上から怒られるからさー。

で、翌月。

てきとーに伏字にしたからー。ホムペに載せる前に、チェックしてー。君たち建設部の回答は、俺らに事前に知らせないでいーけどー。俺ら広報課の仕事は、君たちにきちんとケツ持ってもらうからー。

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その伏字にしても、担当事務所を、伏字にしたり、しなかったり、バラバラ
問い合わせた結果、伏字にする際の基準は、存在しなかった
これでは、担当者が、好き勝手に、気分次第で伏字にしていると思われても、しょーがない。こういうのを、恣意的な行政というんじゃないか。
小職は、正直、落胆した。広報ってのは、もっと高度で、知性を働かせる仕事だと思ったからね。

広報課は、回答する内容には興味はないのだと、今回、はっきりと分かった。質問者に、長野県の行政について、正しく理解していただくことには、無関心なのだと。
だって興味があるなら、回答には予め目を通すでしょ。きちんと質問に答えているか。分かりやすいか。某人事課みたいな、不誠実な回答になっていないか。回答の品質と水準の確保に、責任を持とうとするはずだ。

「こんな回答じゃダメ」

ときには、そう言う気迫だって、必要なはずだ。

砂防課に公表原稿の確認を指示した通知には、こんな一節がある。

「HPへの公表はプライバシーへの配慮を怠ると大きなトラブルを招く原因ともなり得ます。お手数をおかけしますがご確認をよろしくお願いいたします。」

(どーでもいいけど、読点がないのは、読みにくいぞ。分かりやすくメッセージを届けるという意識が、欠けている証拠)

結局、回答内容よりも、広報課が関心を持っていることって、これなんだよね。事なかれ主義。プライバシー保護というより、わが身の保護。

「木曽建設事務所」

と公表することで、「大きなトラブル」になることが、あるんだろうか。あるわけないよ。仮に、なったっていいじゃん、それで損害賠償請求なんか、できるわけないし。それに、どーせ、広報課で最後まで対応なんてできないでしょ。結局、建設部に振ることになるんだし。そのために、原稿チェックさせて、ケツもたせてるんでしょ。大船に乗った気でいればいいのに。

大体ね。情報公開請求されたら、出さざるを得ないものなら、最初から出した方がいいって。ちょっとした失点を恐れるあまり、長野県の広報は、大きな何かを、失っていると思うぞ。

ねえ。建設部さん、そう思うでしょ。貴職らは、エンジニア。現場で活躍するプロ。伏字なんて、不明なこと、プロは、好まないよね?

...広報課が伏字にしてくれるから、助かってるって、今誰か、言った?

ここまで読んでくれて、ありがとう&お疲れさまでした。
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2 件のコメント:

  1. 敵を創って対決を煽り、求心力を得る。
    小泉さん以降の政治家にとっては、基本中の基本ですよね。

    本人にそのつもりはなくても、ショーやエンターテイメントとして期待されているのだから、悪いと思っても謝ってはいけないと思う。小泉さんは、年金が未納でも謝りませんでした。小職さまも、役者としてきちんと演じて欲しいと感じます。

    繰り返しになりますが、絡んでいっているのはあなたなのだから、謝るぐらいならやるべきでない。という感想でした。

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  2. うーん。うーん。うーん。と、このコメントを拝読後、3分ほど唸りつづけた。

    見透かされたと思ったね、この匿名氏には。

    こういうこと言うと、またきちんと芝居しろとか、叱られるかもしれないけど、まだ今のところ、政治家でも役者でもないから。
    ぶっちゃけ、謝ると、反応がいいんだよね。小職の経験によると、「ごめんなさい」ってタイトルに入れると、アクセスが好調。だから、小職は、ブログではよく謝っている(笑)

    今回も、「これでアクセス確保だね、いひひ」とか、内心思いつつ、アップしたわけだ。
    でもね。それって、顕在化された意識ではそう考えて、自分を納得させているけど。それとは異なる無意識的な動機によるんではないかと、思い当たってしまったわけだ。

    砂防課だって、検閲への関与が、全くなかったわけではない。広報課に対し、「検閲する必要はない」と、言うこともできたはずだ。なのに、開示された文書を見る限りでは、そうした形跡はない。広報課の検閲を、黙認している。そんな砂防課に、謝る必要なんかない。

    匿名氏の言うとおりだ。

    でもね。広報の専門部署に、長野県庁内で、「そんな広報おかしい」と言うことが、どれだけ厳しく、虚しいことか。長野県庁の釜の飯を食った小職には、分かる。砂防課に同情することはあっても、検閲に加担したと責めることまでは、小職には思いつかなかった。
    これでも、小職は長野県庁の人間だ。県庁を絶対的な敵として対峙することまでは、したくない。作った敵の数の、十分の一でもいいから、味方だってほしいよ、ほんとは。今は、ひとりもいないだけにね。

    だから、広報課を論難する一方で、砂防課にはすりよったのかもしれない。
    それが、小職の限界。小職の弱さだ。

    匿名氏。あなたをがっかりさせたかもしれない。ごめん。

    でも、コメントはありがたかった。小職を評価し、面白いと思って下さるからこその、お叱りだと思う。

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