長野県知事阿部守一氏は、マニフェスト「信州底力全開宣言」で、職員のホスピタリティーを向上させると約束している。
まーこれに反対できるヒトはいないだろう。問題は、実効を伴う運用。それが、我々長野県職員に投げかけられた課題。
で、知事就任から4ヶ月たってから、行革課と人事課が出した答がこれ。
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まーこれに反対できるヒトはいないだろう。問題は、実効を伴う運用。それが、我々長野県職員に投げかけられた課題。
で、知事就任から4ヶ月たってから、行革課と人事課が出した答がこれ。
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22 人第369 号
22 行第 42 号
平成23 年(2011 年)1 月4 日
部( 局) 長
労働委員会事務局長
総 務 部 長
職員の勤務成績評定に関する規程実施細目の一部改正について(通知)
標記について、別添のとおり改正になりましたので、取扱いにご留意いただき適切な運用をお願いいたします。
総務部行政改革課
(課長)倉沢幸一 (担当)***
(略)
総務部人事課人事係
(課長)藤森靖夫 (担当)****
(略)
(課長)倉沢幸一 (担当)***
(略)
総務部人事課人事係
(課長)藤森靖夫 (担当)****
(略)
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勤務成績評定ってのは、要するに管理者からみた職員の成績表。職務遂行力評価の項目を変更するということらしい。
で、色々と資料の添付があって、そこには、こんな一節が。
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【参考】
※「信州底力全開宣言」の記述内容
◆県庁職員のホスピタリティー向上
「職員のホスピタリティー、県民のためのサービス向上運動を展開します。毎年全課所室より取り組み内容を決定し、優秀な取り組みを表彰します。また、全庁でノウハウを共有し、行政サービス向上に役立てます。」
※「ホスピタリティー」~大辞泉
「心のこもったもてなし。手厚いもてなし。歓待。また、歓待の精神。」
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なるほど。ホスピタリティーの解説ありがとうございます。
で、新旧の評価項目の対照表があるんだけど。これ↓
右が旧、左が新。「県民への対応」の下に、カッコ書きで「(ホスピタリティーの発揮)」と書かれているだけ。「カッコ書きかい!」と突っ込みたい気持ちは、まーおさえるとして。
その評価基準は、旧来のまま。「○県民(相手方)の意見、要望、苦情から、根本にある背景や原因を正しく洞察し、業務に活かしている。」と一字も違っていない。課長から主事の末端まで、以下同じ。
こ、これはどう解釈すればいいのか。前と変わったのか、変わってないのか。
「適切な運用をお願いいたします。」って、どう運用するのが適切なわけ。小職は、どう振舞えば、評価されて、給料が上がるわけ。
そこで、小職は、職員専用電子会議室で質問した。それに対する行革課の答が、これ。
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タイトル 職員の勤務成績評定に関する規定実施細目の一部改正について本文 平成23年1月4日付けで標記の改正をしました。
改正内容は、職務遂行力評価の県民への対応等の項目に(ホスピタリティーの発揮)の文言を追加したもので、内容には変更ありません。
今回の改正の目的は、
-県民の皆様方にホスピタリティーの精神を持って接することは大切なことでありますが、日常業務の忙しさにまぎれ、その精神を忘れてしまいそうになることもあり、様々な機会をとらえて私ども自身がその意識を保持し続けることが重要だと考え、県民の皆様への親切で適切な対応の必要性を改めて意識していただくもの-
であります。
趣旨をご理解いだきますようお願いします。
所属:行政改革課
氏名:奥原 秀一 ** *
(略)
掲示開始日 2011年01月14日00:00
掲示終了日 2011年02月14日24:00
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タイトル 職員の勤務成績評定に関する規定実施細目の一部改正について本文 平成23年1月4日付けで標記の改正をしました。
改正内容は、職務遂行力評価の県民への対応等の項目に(ホスピタリティーの発揮)の文言を追加したもので、内容には変更ありません。
今回の改正の目的は、
-県民の皆様方にホスピタリティーの精神を持って接することは大切なことでありますが、日常業務の忙しさにまぎれ、その精神を忘れてしまいそうになることもあり、様々な機会をとらえて私ども自身がその意識を保持し続けることが重要だと考え、県民の皆様への親切で適切な対応の必要性を改めて意識していただくもの-
であります。
趣旨をご理解いだきますようお願いします。
所属:行政改革課
氏名:奥原 秀一 ** *
(略)
掲示開始日 2011年01月14日00:00
掲示終了日 2011年02月14日24:00
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「内容には変更ありません」って、あーた。じゃー「適切な運用を」じゃなくて、「従前のとおりの運用を」って書けば?
そりゃねえ、ご説のとおり、「様々な機会をとらえて」こういうことを言うのは、大事だろうけど。それを言うだけのために、わざわざ勤務評定いじったわけ? いいさ、いじっても、実効ある運用にするなら。運用が伴わないなら、いじる意味がない。「ホスピタリティーって大事ですよーみなさん」とでも、知事名とか総務部長名で通知するほうが、よほど腑に落ちる。
まあ、「ホスピタリティーを、職員の勤務評定に盛り込みました」とか、対外的に言いたいんだろうね。その程度に理解する職員がいたとしても、しょーがない。小職? 思いませんよ、そんな不遜な。
小職は、制度を整えるだけでなく、制度に魂を込めて運用するのが、行政であると、力説してきた。例えばこれ↓とか。
http://naganokencho.blogspot.com/2010/12/100.html
要綱とか条例なんて、単に紙に書いた文字列。そのプログラムを、実効あるものとして運用するのが、行政。そんなの、当たり前なんだけど。
わざわざそう書くのは、紙に書いて終わりという仕事が、目につくんだよ。
とりあえず「計画」を紙に書いて、実施できなくても、できているように「実施報告」を、紙に書く。紙さえカタチになっていればいい、という発想の職員子育て支援計画もそう。
http://naganokencho.blogspot.com/2011/01/blog-post_7723.html
紙でカッコつけて終わり、じゃないよね、サービス向上運動って。いつから本格的に始まるのか、楽しみ。
小泉 かずま(休暇中)
ここまで読んでくれて、ありがとう&お疲れさまでした。
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