長野県行政について、質問すると、5日で回答が。ホムペで公開され、過去の質問/回答の検索もできる。行政への住民参加としても、行政の説明責任の果たし方としても、とてもナイスな制度が、長野県庁の目安箱。
しかし、どんなに優れた制度も、役人の運用次第でパー。担当の広報課は、質問/回答を検閲、公表の際に伏字に。理由は、プライバシー保護。でも、なんで、工事担当の出先機関名とかまで、伏字にする必要があるの?
つーわけで、伏字が、本とに法令上公開が不適当な情報なのかどうか、情報公開請求した小職。結果、ほとんど全ての伏字が公開されちゃった。
プライバシー保護が理由なら、情報公開もできないはずだが。
結局、保護しようとしていたのは、プライバシーではなく...
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小職は、砂防課をはじめとして、建設部諸課に対して、詫びたい。というのは、問題の検閲は、質問の対象となった工事に責任を持つ課と、広報課が、共同して行ったものではないかと、小職はみていたからだ。
いや違う。伏字とするのを主導したのが、建設部。広報課は、それを見逃しただけではないかとまで、疑っていた。
疑って申し訳なかった。全く逆で、建設部の原稿を、検閲し、伏字としたのは、広報課の仕業であった。
例を示そう。
再び、砂防課が回答した「急傾斜地崩壊対策事業について」(2010年4月5日受付け)。
4/5 広報課: 受付け。砂防課に回答を指示。
4/12 砂防課: 質問者あてに、直接回答。一方で広報課あてに報告。この時点では、まだ検閲はない。
5/12 広報課: 砂防課あてに、ホームページ公表原稿の確認を指示。この時点で、既に、広報課による検閲が行われている。
(日時不詳) 砂防課: 広報課による検閲案を確認した旨の回答。
砂防課は、仕事振りは、きちんとしたものだ。工事の遅れについて、入札不調という事情があることを、過不足なく説明したうえで、測量の際の民有地立ち入りについて、不手際があったことを認め、謝罪している。事業、地籍、担当建設事務所の名前も、出している。逃げも隠れもしない。
このような態度は、住民との交渉の最前線に立つ建設部としてみれば、当然のことなのだろう。こうでなければ、住民の信頼は得られないし、工事は進まないのだ。
一方で、広報課の仕事振りは、こうだ。
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こんな質問来たからー。君ら建設部で、メールで回答しておいてー。いちおー、俺ら広報課にもCCでちょーだいー。何かあったとき、「知らない」じゃ、上から怒られるからさー。
で、翌月。
てきとーに伏字にしたからー。ホムペに載せる前に、チェックしてー。君たち建設部の回答は、俺らに事前に知らせないでいーけどー。俺ら広報課の仕事は、君たちにきちんとケツ持ってもらうからー。
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その伏字にしても、担当事務所を、伏字にしたり、しなかったり、バラバラ。
問い合わせた結果、伏字にする際の基準は、存在しなかった。
これでは、担当者が、好き勝手に、気分次第で伏字にしていると思われても、しょーがない。こういうのを、恣意的な行政というんじゃないか。
小職は、正直、落胆した。広報ってのは、もっと高度で、知性を働かせる仕事だと思ったからね。
広報課は、回答する内容には興味はないのだと、今回、はっきりと分かった。質問者に、長野県の行政について、正しく理解していただくことには、無関心なのだと。
だって興味があるなら、回答には予め目を通すでしょ。きちんと質問に答えているか。分かりやすいか。某人事課みたいな、不誠実な回答になっていないか。回答の品質と水準の確保に、責任を持とうとするはずだ。
「こんな回答じゃダメ」
ときには、そう言う気迫だって、必要なはずだ。
砂防課に公表原稿の確認を指示した通知には、こんな一節がある。
「HPへの公表はプライバシーへの配慮を怠ると大きなトラブルを招く原因ともなり得ます。お手数をおかけしますがご確認をよろしくお願いいたします。」
(どーでもいいけど、読点がないのは、読みにくいぞ。分かりやすくメッセージを届けるという意識が、欠けている証拠)
結局、回答内容よりも、広報課が関心を持っていることって、これなんだよね。事なかれ主義。プライバシー保護というより、わが身の保護。
「木曽建設事務所」
と公表することで、「大きなトラブル」になることが、あるんだろうか。あるわけないよ。仮に、なったっていいじゃん、それで損害賠償請求なんか、できるわけないし。それに、どーせ、広報課で最後まで対応なんてできないでしょ。結局、建設部に振ることになるんだし。そのために、原稿チェックさせて、ケツもたせてるんでしょ。大船に乗った気でいればいいのに。
大体ね。情報公開請求されたら、出さざるを得ないものなら、最初から出した方がいいって。ちょっとした失点を恐れるあまり、長野県の広報は、大きな何かを、失っていると思うぞ。
ねえ。建設部さん、そう思うでしょ。貴職らは、エンジニア。現場で活躍するプロ。伏字なんて、不明なこと、プロは、好まないよね?
...広報課が伏字にしてくれるから、助かってるって、今誰か、言った?
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