【小泉一真.net】とは

職員・組織の意識改革を目指して、実名を明かし、情報公開請求とブログで戦ってきた、長野県庁元小役人・小泉一真(こいずみかずま)。平成23年5月16日、長野県庁「卒業」。民間人の彼に、何ができるか-「俺の体を斬ってみろ。シナノ・オレンジの血が流れてる」


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2011年2月2日水曜日

知事の声は届かない-長野県庁の実態

「ホスピタリティ精神について、評価紙っぺら以外に、例えば朝礼での訓示や庁内報での提言などはあったのですか?」

との質問を、ツイッター経由で頂戴した。ありがとうございます。
質問もいただいたことだし、も少しこの↓ことについて、書いておこう。
http://naganokencho.blogspot.com/2011/01/blog-post_28.html

平成23年1月4日の、勤務評定なんちゃて改正通知は、長野県職員イントラ掲示板上に、ダウンロードできるファイルとして掲載された。で、その掲示板には、この改正が「職員のホスピタリティー、県民のためのサービス向上運動の一環」であると説明されていた。

阿部知事就任後、彼のマニフェストを引く形で、職員のホスピタリティーへの言及があり、かつ全職員が知りうる文書は、これが最初。小職の記憶ではね。

「『サービス向上運動』につきましては、貴職ご指摘のとおり、『信州底力全開宣言』に記載のあるところでありまして、現在、新年度からの県庁全体としての運動展開を目指し、その具体的な取組方策について、行政改革課と人事課で制度設計を行っているところです」との回答を個人的にもらっているので、やはりまだ職員には広報してないということ。

驚かれるかもしれないのだけど、長野県庁では、朝礼とか、訓示とか、殆ど一切なし。せいぜい年末年始の知事あいさつが、本庁で放送される程度。県庁は、テレビ会議設備を整備してあるから、その気になれば、知事は毎日でも、職員に対して、自分の考えを訴えることができるはずなんだけど。まーもしかすると、やってるのかもしれないけど、○時からテレビ点けろーみたいな周知、見たことないし。
田中康夫氏は、ちょくちょく音声で放送入れていたような記憶があるけどね。

庁内報ってのもない。所属長が、知事の考えをあまねく行き渡らせようとしているようにも、見えないし。だから、知事のポリシーは、末端まで伝わってこない。信州型仕分けとは何かとか、『信州底力全開宣言』とは何かとか、答えられない職員は多いと思う。

結局ね。広報課なんですよ。小職が問題に感じるのは。県民に対してだけでなく、庁内の広報・公聴も、機能していない。

で、(ホスピタリティーの発揮)と紙に書いただけで、運用は前と変えないという勤務評定だけど。勤務評定を変えるといえば、人事上では結構重要な改正だし、知事の公約に絡んできてるし。じゃあ、これ知事が決裁してたのかな? 小職が知事なら、こんな改正案の決裁が回ってきたら、課長と部長を呼びつけて説教だけど。知事のお墨付きだと、正直、がっかり。
では、情報公開請求で確認しよう。すぐに行動するのが、このブログのいいところ。






知事、副知事どころか、総務部長にさえ、決裁文書を回してない。へー。手続き的には、これでいいのかな。

それにしてもさ。人事課・行革課19名が、何の修正もしてないのが、小職には不思議。それだけでなく、勤務評定を実際に運用する立場の職員からも、何の疑問も出てないみたいだし。小職のような末端の人物が、声を上げてるのに、恥ずかしくないんかな。

これでいーのか、長野県庁。

小泉 かずま
 
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