新幹線建設現場の視察、市町村長との意見交換、タウンミーティングと精力的な日程をこなす合間に、昼休みの時間を利用して、職員と集会。
小職は、会場の最前列ど真ん中に席を占める。
司会進行の副所長が促すと同時に、一番で発言を求める。以下、演説原稿から。
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・税務課の小泉一真と申します。
・知事のご著書「社会を変えよう現場から」を持ってまいりました。住民と行政の間の壁を乗り越えるには、積極的な情報公開の推進が必要だというご意見には、感銘しました。ところで、この本について、申し上げたいことがあります。
・あとでサインしていただけませんか。
・「行政の縦割りの壁」を乗り越えるべきだと、知事はおっしゃっています。
・ですが、知事自身も、壁を持ってます。私たち一人ひとりも、持っています。
・例えば、私たちの体を作っている細胞にも、細胞壁という壁があります。壁があるから、人体組織が成り立っている。県庁も、ミクロな単位では、一人ひとりの業務分担という壁を持っている。なければ、組織は成り立たない。壁というのは、乗り越えなければならないけれども、完全になくす訳にもいかない。
・壁は、私たちひとりひとりが、本来的に、持っている。だから、ひとりひとりが、それを自覚して、挑戦意識を持たなければ、乗り越えることはできない。
・だけれども、挑戦意識を、私たちは、持っているだろうか。私は壁なんて作ってないから、関係ないと思っているんじゃないだろうか。新年度に、県の機構をいじれば、それで壁はなくなると、思ってるんじゃないだろうか。
・知事に提案ですが、もっと職員にメッセージを、直接、頻繁に、発信していただきたい。今日は、わざわざ北信地方事務所まで来ていただいて、恐縮ですが、こういう機会だけでなく、普段から、インタラクティブなコミュニケートを行っていただきたい。例えば、NTTデータ通信は、社内SNS―ミクシィやFacebookみたいなヤツ―を持っていて、Q&Aというコーナーがある。社員が、仕事上の疑問を投げておくと、誰かが答えやヒントを教えてくれるとうものですが、しばしば社長が、直接答えているそうです。縦横の壁を越えるチャレンジを、社長が自ら、実践している。
・方法はいろいろとあると思います。メールマガジンなんかでもいいでしょう。
・副知事が、去年の暮れにJSN*デビューを果たされました。非常に遅咲きのデビューですが、ひとつの挑戦だと思います。知事も電子会議室で、職員と平場で、議論することがあって、いいと思います。いま、JSNの電子会議室は、利用が低調ですが、だいじょうぶです。最低でも、私が、必ず、コメントつけます。
・ぜひ、知事も、職員とともに、挑戦していただくように、お願いします。
*JSN:長野県庁職員イントラポータルのこと。
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知事の前で、これだけしゃべるというのは、初めてのこと。大変緊張した。
知事の回答としては:
・職員との直接対話の機会を、なるべくこころがけていきたい。
・JSNのことは、よく分かっていない。検討してみたい。
・ツイッターもやっているけど、県職員はあまりからんでこないし、個人としてやっていること。職務としても考えたい。
...とのこと。秘書課さん、知事にJSNの使いかたのレクチャーしてあげて。だめじゃん、小職の発言見られるようにしておかないと(笑)
実際話してみると、フランクな方。小職の発言を、一生懸命メモっていたけど、こういうのは、田中知事や村井知事の行動には、なかった。
住民との情報の共有を進めたいというのは、選挙対策として掲げた建前ではなくて、本気みたい。
予算案への意見を公募したけど、70件「しか」応募がなかったと、嘆いておられた。70件「も」じゃないの、と、胸中でつぶやく小職。村井さんが知事のときには、考えられない数字。これでもまだ不満らしい。そういえば、女性の仕分け人の応募が少ないとも、ツイっていたことを思い出した。
知事が広報を重視するのは、つまり県民参加を呼びかける手段としてという意味も、あるらしい。だから、質というよりは、量を重視している。ロイヤルティの向上とかの前に、まず情報が届くように、チャネルを整備する、ということか。
つーことで、知事のサイン。
小泉かずま
ここまで読んでくれて、ありがとう&お疲れさまでした。
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演説、お疲れ様でした。私はよく市長に演説しますけど(笑)
返信削除【長】のレベルが違いますね!
ちなみに私もサイン好きで、著者に会う機会があれば、必ず本を持参します。最近の超大物さんは、東国原さんです。
昌子様
返信削除市長さんの前で演説できるポリシーをお持ちなんて、すばらしい。小職も、そのぐらいにまで見識を高めたいものです。
「もしドラ」で200万部作家の岩崎夏海氏からも、サインいただきました。自分だけの、ただ一冊の本になったみたいで、いいですね。