実は、設問をちょっといじることで、満足度を上げることに成功した前歴が、観光部にはある。ここで、も一度、小職お手製スペシャルグラフ。
平成15年度までと、19年度以降では、明らかに回答分布の傾向が異なっている。13年度から15年度の間は、「やや満足」と「非常に満足」合わせて、なんと14から15%台。長野県の観光って、そんなにダメなのかと、クビを傾げてしまう。
この前後で何が違うかというと。選択肢が、違っているのだ。
平成15年度まで:非常に満足、やや満足、『普通』、やや不満、非常に不満
平成19年度から:非常に満足、やや満足、『どちらでもない』、やや不満、非常に不満
「普通」と「どちらでもない」。
長野県観光の一般的なイメージの回答としては、「普通」って、答えられるなら、答えたくなるよねえ。それがいちばん、無難な答えだから。
でも、「どちらでもない」の「どちらでも」っていうのは、満足と不満足。そのどちらでもないと言われると、うーん、それって何のことだろう。何となく、どちらかにきめなくちゃいけないような。どちらかといえば、不満足、ではないよな、決して。じゃあ、「やや満足」にしておくか。
かくして、「やや満足」が、最多の回答となったんじゃないかと、小職は想像する。よく見ると、「普通」のパイを、「やや満足」が食った形になっているのが、グラフを見ると分かる。
まーこれは、「どちらでもない」に改めた判断が、正しいよね。「普通」なんて選択肢、あまりに芸がないもの。
だけど、それによって、「非常に不満」との回答が、激増してしまったのは、どういうわけなんだろ。平成22年度でいうと、「満足」が合わせて44.2%あるってことよりも、「非常に不満」が18.6%もあることのほうが、目立つし重大。
まー、無作為抽出の「こんなもんじゃないか」調査だから、どーでもいーっちゃ、いーんですが。
そうは言っても。指標として無意味で、施策に反映させることもできない、没戦略的な調査であるとしても。今まで、これでやってきたし、目標の50%も、同じ方法で測定しなければ、という説もあるかもね。
他の自治体や観光庁のように、観光地/施設ごとに、実際の観光客を直接に対象とする調査にすれば、80-90%台がラクラク出るのは、分かりきっているんだけど。それだけに、じゃあ今までの40%とかの調査は何だったんだ、と叩かれるのが恐いのかも。...お役人様の考えそうなこと。
今後も、この方法を堅持して、たかだか40%台前半の観光満足度で推移するしかないのか。それも、余りに恥ずかしい。他の自治体が、8割9割が当たり前の数値を公表している中で。長野県の観光にとって、マイナスでしょー。
するってーと、基本は今のままで、60-70%程度の結果が出るような工夫があれば、いいのかなあ。なんか、DCの成果として、75%欲しいらしいし。
そんな小手先のこと、長野県にはやってほしくはないのだけど...ありやすぜ、旦那(笑)
てーわけで、明日は、もっとアコギな世論調査の方法について、書く予定。
※16年度から18年度の間は、観光世論調査は、実施されなかった。当時の知事は、田中康夫氏。彼が、こんな調査なら考え直せと言ったのか。それとも、観光に入れ込んでいたヒトだったから、満足度15%などという結果で激怒させることを恐れて、中断していたのか。どちらも、ありそう(笑)彼が県庁を去ったら、また調査が復活したことからすれば、中断の一因が、彼にあるのは確か。たぶん。
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